第5話


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どう思う?

俺達が長安を発って今日で一カ月になる、倒した妖怪は星の数、そのほとんどが紅孩児の送り込んだ刺客だ、その紅孩児が牛魔王の息子なのは分か…しかし本来は、誰の指示にも従わないはずの妖怪たちが、あそこまで紅孩児に忠誠を示し、なおかつ統制のとれた組織行動を起こすとは…



バカ猿が


妖怪どころか、人間とまで争ってどうする

足がチドッてんぞ?もう出来あがってんのか酔っ払い


目の前が、暗く…



これは…どうなってるんだ一体…


紅孩児!


そこまでだ

御蔭で服が汚れた、随分と派手なご挨拶をどうも

お前には聞きたい事が山ほどあるんだ、王子様よ

人付き合いが苦手なんでな、手短に願いたいもんだ

はじめてだな…悪意で無い殺意を感じたのは


あの顔は…


しかし結局、何も聞き出せずじまいだな


今夜は冷えるな

なんだ、あれからまだ三年か、呆れるほど長く感じるけどな

八戒、お前がもし、あの時の事に復讐という形ででも、決着を付けたいと思っているなら、無理にこの旅に付きあう事も無い…お前はお前の思う道を進めばいいんだ


うるせぇんだよ!毎日毎日飽きもせず…!黙らせるぞテメェら!!


全くだ…






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