観世音菩薩と看る最遊記シリーズ・・・最遊記reload~エピローグ


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菩薩の最遊記シリーズ解説

自らをカミサマと吊乗る、烏哭の手駒を倒すために…手痛い敗北や団結を知った三蔵一行は…まぁちったぁ成長したって感じだな

ここまでの険しい旅路でも、単純な強さや気合だけではどうにもならん現実に多く直面した事だろう

つまり、無駄な寄り道なんざ無いってこった



この紅孩児って王子様は…ぶっちゃけ三蔵一行よりまっとうなヒーロー気質だよな…チームに可愛い女子も二人いるし…そう考えると、延々男四人旅のアイツらには同情する

…つか誰だっけコイツ?



…別大陸から来た司教、ヘイゼルか…おっとりした西訛りの口調とは裏腹に、なかなか食えない男だ

無口な従者の方は…顔も体も、俺好みの男前だがな…

そもそもコイツらは、三蔵一行にとって、敵なのか、味方なのか…

なんだかんだで結構楽しそうじゃねーかお前ら

ヘイゼルの能力は、魂を移して死者を蘇らせる事…それがきっかけで、生き死にの概念を根本からひっくり返された三蔵一行は…命ってのは何かって問題に、正面から向き合う事となった

まぁ、それも良い切っ掛けだ。気の済むまで揉めて、悩んで痛みを抱えて、また顔を上げて生きりゃあ良い…答えは、最初からお前達の胸の内にある筈だ

虫のように光へと向かう、五分の魂…誇りって奴がな



しかし、この無天経文の能力ってのはえげつないなぁ…時間も距離も全て無にしてしまうなんざ、まさに存在そのものの否定じゃねぇか

下界人の手に余る程の力を既に持ちながら、烏哭という男は、何故それほどまで飢えたように何かを欲するのか…

玄奘三蔵をいたぶり、経文の収集に固執する奴の目的は一体なんだ?



この世が、光と闇とで出来ているように…生には死があり、夜には、朝がある…時を経て変化する物もあるが、決して変わらぬ物もある

形ある色も、目には見えぬ空も…万物は全てが表裏一体だ

目には見えぬ、空を悟る者…悟空

ほぉらな?やっぱり良い吊前じゃねぇか。あの時の小さなガキの大きな瞳は、今どんな景色を見て…これから何を映すんだろうな

看届けてやるさ…ま、ついでだからな

さて、これでだいたいの役者が揃ってきたようだな。

怖いもん無しだった、お尋ね者の三蔵一行にも、改めて覚悟という弾丸が込められたってカンジか

あとはブチかますだけだ…準備はいいか?野郎共!





じゃ、俺の暇つぶしも終わったし、この辺で失礼するわ

ココから先は、お前らも俺もまだ看た事の無い旅路…

誰も知らない…未来だ




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