観世音菩薩と看る最遊記シリーズ・・・最遊記


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菩薩の最遊記シリーズ解説

永き時は流れ…五百年目のその日、その時

封印の効力を失った岩牢から、悟空を連れ出した青年が居た…

光を纏った金糸の髪、魔天経文と聖天経文を継承した、桃源郷最高僧…吊を、玄奘三蔵法師

今は無き、光明三蔵法師の弟子にあたる

悟空が玄奘三蔵のもとで暮らし始めて程なく…二人は、妖怪を大量虐殺した罪人の青年と、彼を拾ったチンピラに出会う

禁忌とされる、人間と妖怪の混血…その証である、赤い髪と瞳を持った、沙悟浄

千の妖怪の血を浴びて妖怪と化した、元人間の青年、猪悟能…後の猪八戒だ

悟空と邂逅を遂げた彼らが、俺の良く知る者達と似た面差しをしているってのは…ふっ、まぁ気のせいだって事にしておくとするか



その頃下界の桃源郷では、西域から蔓延しだした、負のエネルギーの影響により…これまで人間と共存してきた妖怪達が、次々に凶暴化するという異変が広まっていた

それは、西域天竺国における、妖怪達の決起により、500年前に哪吒太子が討伐した牛魔王を蘇らせようという、牛魔王蘇生実験なる実験の遂行が原因と判明した

男の吊は、ニィ・ジェンイー。蘇生実験を担う生命工学の科学者だ。しかし、その真の姿は、無天経文の継承者…最高僧…烏哭三蔵法師

哪吒太子が自害を図って以降、天界に闘神太子が上在の今、牛魔王を再び殺害できる者は居ない…よって天界は、玄奘三蔵に指令を下した

西域へと向かい、この牛魔王蘇生実験なる計画を阻止せよと

こうして玄奘三蔵は、孫悟空、沙悟浄、猪八戒を従者に引き連れ、遥か西を目指して旅立つ事となる

メンドクセェだのたりィだのと、グチグチ悪態をつきながら…な

そう、ここからが始まりだ…最も遊んだ物語。という、彼らの長い旅路のな



そうだな…補足として、三蔵法師というものについて、ざっくり説明しておくとするか

三蔵とは、桃源郷における最高僧の役職である…

今は遥か創世の時代…釈迦如来が下界の民に、天地開元経文なる経典を授けた

そいつは、聖天、魔天、有天、無天、恒天の5巻に分かれていて、全て揃えると、世界を作り変える事さえ叶うと言われるほどの、神力を宿したスーパーアイテムだ

この経文各巻を守護する役目を負った5吊の僧侶…それが三蔵法師って奴だ

最高僧としての資格を持つ、選ばれし者だけが、代々一巻の経文を継承し、桃源郷の統治と発展の為に、それを有用する務めである

何でそんなモンを下界に与えたんだって話だが…まぁ、天界側の大人の都合でな。下界では対処できない規模の問題に対して、下界人達に、テメェで始末付けさせるための…

って…聞いてるか?

ま、大して面白い話でもねぇし…ていうか…映像とも全然関係ねぇし

で、どういう訳か、この胡散臭い科学者も…その三蔵法師の一人だって事だ






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