玉面公主、「何?一体何事?」
玉面公主、「ん?」
玉面公主、「この騒ぎは一体何事なの?」
玉面公主、「な、何ですって!?」
玉面公主、「えぇ」
玉面公主、「まったく何てこと!天上界からの攻撃なんて、ノーマークだった…!こんな事になるなんて…!」
三蔵、「誰だ!」
菩薩、「そう驚くなよ金蝉、おっと違った、玄奘三蔵」
三蔵、「誰だと聞いている」
菩薩、「…神だよ」
三蔵、「またぞろ神か」
菩薩、「話がある、外に出な」
三蔵、「ふん、誰が外なんかに――!?くっ」
菩薩、「抵抗するだけ無駄。そんなこと分かり切ってんだろうが」
三蔵、「菩薩か」
菩薩、「そう」
三蔵、「一体何の用だ」
菩薩、「そう邪険にするな。熱いチューを交わした中だろ?」
(三蔵、銃を構える)
菩薩、「そんなモンじゃ神は殺せねぇよ」
三蔵、「言っとくが、もうこれ以上下らない命令はゴメンだからな」
菩薩、「牛魔王蘇生実験の阻止が下らんか」
三蔵、「アンタだろ?俺に悟空・ゴジョウ・八戒を連れて行けと命じたのは」
菩薩、「そうだ、楽しいだろ?」
三蔵、、「迷惑なんだよ、俺一人で十分な任務だ」
菩薩、「ま・そうかもな。だがなぁ玄奘三蔵。俺は大昔から、お前達4人が大好きなんだ。チューしたいほど」
三蔵、「死ねクソババァ!!…くっ!」
菩薩、「ふっ、久々に聞いたな、そのフレーズ」
三蔵、「ちっ!」
玉面公主、「ハァ…ハァ…ハァ…」
玉面公主、「!?」
三蔵、「…で?…まだ俺に用か」
菩薩、「思い出させようと思ってなぁ」
三蔵、「何をだ」
菩薩、「ふふっ。お前の師匠、光明三蔵が唯一、お前に説き継がせた教え…無一物だ」
三蔵、「仏に会えば仏を殺せ、祖に会えば祖を殺せ、何物にも囚われず、ただ有るがままの己を生きる事…忘れるはずもない」
菩薩、「そうか。…だったら良いんだ。これからお前らが進む道は、さらに険しく辛いものとなる…そのとき、お前達の心の支えとなるのは、その教えだ。それを忘れんな」
菩薩、「そして負けるなよ?せっかくの楽しみ、潰されたら、かなわねぇ」
三蔵、「くっ」
ニィ、「もうおよしなさい」
玉面公主、「ん?」
ニィ、「その人は神様なんですよ?僕たちの敵う相手じゃありません」
玉面公主、「ニィ・ジェンイー」
ニィ、「ギョクメンコウシュ様も、悪あがきは止めて、その聖天経文を渡した方が得策ですよ?そうすれば、命までは奪わないでしょ?何せ神様なんだから」
玉面公主、「信じられるものですか!」
ニィ、「信じようと信じまいと、こっちの生死は彼らが握ってます、それに…信じるモノは、救われるってね?」
玉面公主、「はぁ?」
ニィ、「明日は明日の風が吹く、なんて事も、言いますしね?」
ニィ、「ふふっ、まさか」
ニィ、「きっと…何もないでしょうね」
玉面公主、「ニィ?この始末、どう付けるつもり!?」
ニィ、「ふっ、やだなぁ、僕はギョクメンコウシュ様の命を助けるだけで、精一杯ですよぉ、給料分の仕事は、したつもりですけど?」