幻想魔伝最遊記26話


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観世音菩薩と玉面公主の台詞のみです





菩薩、「生きていれば、か。では、お前はどうだ?呼吸も体温もある。だが、感情という原動力が無ければ、死体となんら変わりない。いつまで待ち続けるつもりだ?哪吒《

菩薩、「あのチビは天界で記憶を全て封じられたんだ。500年前に自らの犯した罪に。俺やお前、天蓬や、捲簾。まして金蝉の事ですら覚えてはいまい《

菩薩、「それはお前自身の望んだ、残酷な末路。それでもお前は待ち続けるのか?人形同然の抜け殻になってまで、お前の魂は未だ一人…500年前を彷徨い続けているのだな《

玉面公主、「アラついこの間あの坊や達から方々の体で逃げ帰ってきた、張本人が言えた義理かしら?《

玉面公主、「その時の傷は癒えたのかしら?《

玉面公主、「そうでもないわよ?無駄に生きているよりはずっとマシなんじゃないの?《

玉面公主、「見なさい、紅孩児。遂にこの人の蘇生実験も、また新たな段階に入ったわ《

玉面公主、「そういうわけで、アナタには兼任していた経文探しのほうに全力を注いで貰う事にしたの《

玉面公主、「つまりアナタを玄奘三蔵一行の件から外すという事《

玉面公主、「忘れてないでしょ?この世を創造する際に神が用いたとされる、天地開現経典その全てを揃えなければ、この人は蘇生しないという事。ここにある進化という希望の光を司る、光明三蔵が守護していた聖天経文。それに玄奘三蔵が持つ全ての力を闇に葬る魔天経文。そしてこの他に存在する、後三つの経文。《

玉面公主、「一刻も早く集めて頂戴《

玉面公主、「あら上満?こっちは感謝して欲しいくらいなのに《

玉面公主、「だってあの羅刹女の呪縛を解ける日が、それだけ早まる訳でしょ?アナタの頑張り次第だけど《

玉面公主、「あぁどうかしら?そういうことは任務を果たしたときに言って欲しいわね?《

玉面公主、「急いでよ?…あぁそうだ《

玉面公主、「リリンのこと、あんまり城から出さないで頂戴?あの子はアタシと牛魔王の、大事な一人娘なんですから…《

玉面公主、「…そうよとても大事な、ねぇ?《

菩薩、「血は洗い流せる、しかし、人はまた生きる為に血を流す《

菩薩、「二郎神。俺達神は何故この天上界に存在するか分かるか?《

菩薩、「見下すためじゃない。見届けるためさ…生きるために生まれた者たちをな!《

菩薩、「言っただろ?俺達は見届けるだけ。奴等を止める事なんて出来ねぇさ。そうだよな?哪吒《

菩薩、「しっかし!三蔵達も苦労が絶えねぇなぁ!《

菩薩、「…進めばいいさ、その行く手に何が待ち構えていようと…例えそれが屍で出来た道でも…《




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