幻想魔伝最遊記8話


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観世音菩薩と玉面公主の台詞のみです





玉面公主、「なぁに手こずってるのぉ?あんな坊や達に…ねぇ?紅孩児」

玉面公主、「で?三蔵の持っている経文はいつ手に入るのかしら?」

玉面公主、「そ、経文」

玉面公主、「経典が必要なの。こっちも事情が変わったのよ」

玉面公主、「アナタにはまだ教えて無かったわね?」

玉面公主、「…聖天経文。この世を創造する際に、神が用いたとされる天地開元経典の一つ。生命の進化をつかさどる、それが―――」

玉面公主、「さすが牛魔王の息子!飲み込みが早いわねぇ」

玉面公主、「良い事?五本ある経文のそれぞれの守り人に与えられた称号が、三蔵法師なのよ」

玉面公主、「そしてね?私の優秀な研究者のニィ博士が、重大な事を発見してくれたの」

ニィ、「ニィ・ジェンイーです、紅孩児様?お名前はかねてから存じ上げております、お許しいただければ、新しい発見を僕の方からご説明申し上げましょう?玉面公主様」

玉面公主、「…」

ニィ、「簡単な事なんですが、玉面公主様の愛する方、あぁそうそう、貴方の父上でもあられましたね、へっへっ、とにかく、牛魔王様の復活にはココにある聖天経文、そして、玄奘三蔵の持っている魔天経文が必要なのです」

玉面公主、「あの女、羅刹女の呪縛は解けるのかって聞きたいのね?」

玉面公主、「そういうことは経典を手に入れてから口にしたらどうなの?」

玉面公主、「己が非力さの自覚も無く、欲求ばかり過剰なやつを見てると滑稽を通り越して、ムカつくのよね」

ニィ、「ふっ、お言葉ですが玉面公主様?貴方の様に、自分の為なら世界さえも犯せる人は、そうは居ませんよ?」

玉面公主、「あらそれ褒めてくれてるの?」

ニィ、「勿論ですとも、玉面公主様」

玉面公主、「紅孩児!お前の実の母親。羅刹女はアンタに返してあげる。約束ですものねぇ?だけどこれだけは譲れないわ!牛魔王は私だけのモノよ!私がこの人の正妻になるの。分かっているわね?」




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