トップ  プロフィール  台本一覧



銀魂第141話のラストの神楽の台詞から始まります。



★戦闘用セリフ部分は▼で区切っている、必要ないなら▼の間を省いてよし
★@や*といった番号はセリフを合わせるためのタイミングポイント、▼内の番号は必要ないなら省いてもいい

銀時&新八&神楽、「うらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

銀時、「どけごるぁぁぁぁぁぁ!!」

新八、「急いで、夜王の元へ!きっとそこに晴太君がいるはずです!」

神楽、「なっ!!?うわっ!ぐっ(フェードアウト)」

新八、「は!神楽ちゃん!!」

阿伏兎、「こいつは驚いた、誰かと思えばおたくらか(威厳込めて)…生きていたとは…団長が聞いたら、喜びそうな連中だ…地球産にも少しは骨のある奴がいたってねぇ…」

銀時、「くっ、いよいよお出ましか…」

阿伏兎、「ひぃ、ふぅ、みぃ…一人はもうやったとして、それでも一人足りねぇなぁ…」

神楽、「おい、寝ぼけてんじゃねぇぞ…!」

阿伏兎、「はっ!」

神楽、「誰が地球産アルか…こんな田舎モン達と一緒にすんなよ、こちとら根っからのシティー派ネ…ぺっ」




阿伏兎、「参ったねこりゃ、もしやとは思ったが、その傘、その肌、ようやくジイさんとの戦争を避けたと思ったらこのザマだ、勘弁してくれよ、俺ぁ、共食いは趣味じゃねぇんだ、これも夜兎の血の宿命かねぇ…死ぬまで戦い続ける、呪われた種族の」

神楽、「銀ちゃん、ここは私に任せるアル、行くヨロシ」

銀時、「馬鹿か、三人がかりでもヤベェ相手だ」

新八、「行ってください銀さん、神楽ちゃんは、僕が守ります」

神楽、「ハァ!?何言ってるアルか!?お前なんか足手まといアル!さっさと行けよ!」

新八、「足手まといです銀さん、さっさと行ってください!」

神楽、「オメェだっつうの!!」

銀時、「…たく…オメェら、待ち合わせの場所はわかってんだろうな?オイ」

新八、「次会う時は」

神楽、「陽の下で」

銀時、「…上等だ」

【タイトル:人生は重要な選択肢の連続】

阿伏兎、「人生ってなぁ、重要な選択肢の連続、なんて言うがね、こんだけはっきりババ引いた奴は初めて見たねぇ、あちらさんハズレだ、夜王相手に一人、この世に一片の肉片すら残るまいよ、お前さん達が正解、助かったねぇ…二人仲良くミンチにしてやるよぉ…!」

神楽、「ハズレはお前アル、その粗末なもん…」

新八&神楽、「荒挽きウインナーにしてやるよ!!」


新八&神楽、「(戦闘声)うおおおおおおおお!!!」

阿伏兎、「てやぁぁ!!」

新八、「(柱にぶつかる)がっ!」

神楽、「(戸にぶつかる)うあぁぁ!」


阿伏兎、「けっ、どうした!荒挽きウインナーはまだ出来んのか?」

新八、「くっ、歯が立たない、あの神楽ちゃんでさえ軽くあしらわれてる、同じ夜兎でもこれだけ実力差があるなんて」

阿伏兎、「俺たちぁ、義理や金でも動かねぇ、夜兎が動く時、それはそこに血の臭い煙る戦場がある時だけだ…なんて言われてたのは昔の話でね、なんてこたぁねぇ、こっちはビジネスでここ来てるだけだ…が、そちらさんはビジネスって訳じゃなさそうだな?まさかあのガキ助けるために?」

神楽、「どこアルか?」

阿伏兎、「ん?」

神楽、「神威は、バカ兄貴はどこに居るって聞いてんだよ!?」

阿伏兎、「兄貴ぃ?まさか…」

阿伏兎、「そうか、お前さん、誰かに似てると思えば団長の…フッ参ったねこりゃ、こんな遠い星で偶然にも同胞に会えたと思ったら、よりにもよって敵方、しかも仲間の縁者とは、共食いどころの騒ぎじゃねぇや」

神楽、「余計な心配いらないネ、あいつは、私のことなんて何とも思ってないアル、同族どころか家族さえ、父親や妹さえ手に掛けようとした薄情もんネ」

阿伏兎、「そこに部下と師匠も付け加えておくといい、どうやら俺たちは似た者同士らしいな、あの馬鹿に振り回されてる被害者、兄妹も部下も変わらんなぁ、上がチャランポランだと、下がしっかりするもんだ」

神楽、「そこを退くアル、馬鹿やらかした上止めんのが下の役目アル」

阿伏兎、「悪いな、馬鹿やらかした上の尻を拭くのが下の役目だ」

新八、「か、神楽ちゃん…」


神楽、「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

神楽、「(戦闘声)」

神楽、「(止められてしまう)はっ!」

神楽、「(阿伏兎に蹴られる)グッ!」

阿伏兎、「(反撃に気づく)ぬっ!?」

阿伏兎、「(蹴られて反撃)くっ!…このぉ!!」

新八、「神楽ちゃぁぁぁぁぁん!!」

神楽、「(血を吐き捨てる)ぺっ…ふっ(挑発)」

阿伏兎、「(笑う)ぬふふふ…ぬはははははははははは!!!」

新八、「こ、これが、夜兎同士の戦い…!」


阿伏兎、「ろくに戦場に出た事もないガキが、俺に食らいついて来るたぁねぇ、闘争本能だけは親父、いや兄貴譲りとゆう訳か」

神楽、「あいつと一緒にするなよ」

阿伏兎、「悪いことはいわねぇ、お引っ越しをお勧めするぜ?こんなシャバい奴らと、ぬるま湯に浸かっていたら、その一級品の才能潰れるぜ、なんなら俺が間に入って兄妹喧嘩仲裁してやろうか?(一瞬)ぬっ!?」

神楽、「お前らと一緒にするなと言ってるアル、夜兎の血に流され戦場をさまようだけのお前らと、私は、自分の戦場は自分で決める、血ではなく、心で、自分の守りたいものの為に戦場に立つアル、その邪魔をすると言うのなら、同族だろうが兄貴だろうが誰だろうが…ぶっ潰すアル!」


神楽、「(戦闘声)」


阿伏兎、「血の命ずるままに戦う兄と、心の命ずるままに戦う妹…いや、血で戦う兄と、血と戦う妹と言った方が良いのかねぇ…どうやら和解などはなから無理な話だったようだなぁ、だが、残念ながらお前さん、そんな事では、一生かかってもあの馬鹿兄貴には勝てやしねぇ」

神楽、「(渾身の一発)うおぉぉぉぉぉぉぉ!!(一瞬)なっ!?」

阿伏兎、「さて問題だ、倒す拳と殺す拳、一体、どちらが重いかな?…正解は!(強く)殺す蹴りだ!腕力よりも、脚力の方が遥かに強いからな@、え?詐欺だって?かたいこと言うなよ、たかがクイズじゃねぇか、気付かんかね?お前さん無意識のうちに、拳に急ブレーキをかけてしまっている事に…A」

神楽、「@(ダメージによる咳)…A(腕を折られる)ぐぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

阿伏兎、「A夜兎の本能を抑えようとするあまり、拳が俺に届く前に死んじまってんだよぉ!人を傷つけたくない人を殺したくない、たいそう立派な考えだ、このぬるま湯地球ではな、だが、戦場ではそんなもの通じない、戦場では、迷った者から死んでゆく(だんだん強く)血を拒絶するお前とそれを誇る俺たち、はなから勝負になんてなりゃしねぇ!B」


神楽、「B(マイクから少し離れて息を殺すように苦痛の声を出す)」


阿伏兎、「(後ろから攻撃、振り返る)ん?」

新八、「神楽ちゃんを、神楽ちゃんを離せ!!!(殺気を込めて)」

阿伏兎、「ぬふふふっ…今のは良かったぜ坊主、殺す気満々だった…だが」

新八、「(腹に刺さる)ぐほっ!」

阿伏兎、「残念、そっちはもうありゃしねぇよ」

神楽、「新八ぃぃ!!」

阿伏兎、「さあぁここでまた選択肢だ、どちらが先に死ぬ?選べ!」

神楽、「やめろぉ!新八を離すアル!!」

阿伏兎、「そんな選択肢は無え!言ったろう!人生は重要な選択肢の連続だ!後悔しねぇように、ベストな選択肢を選ぶんだなぁ!」

新八、「(死にそうな声から)おま…お前…が…死ねっ…!、…かたいこと言うなよ…たかが…クイズだろっ!」

阿伏兎、「決まりだな…」

神楽、「やめろ!」

新八、「(長めに吐く)」

神楽、「やめろぉぉぉ!」

新八、「(瀕死の声)がっ!!」

神楽、「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


阿伏兎、「ん?…なっ!?…ぐはっ!!………ぐっ…動きが突然…何があったあのガキ…っ」

新八、「(吐く)…か、神楽、ちゃん…」

神楽、「(どすの利いた声で)ふっ…」


阿伏兎、「鎖が千切れたか、人を殺めることを恐れるあまり、無意識に夜兎の能力を抑えこんでいた鎖が…仲間の危機に瀕して、理性と共にはじけ飛んだかっ…!、…ようやく目を覚ましやがった…獣がぁぁぁぁぁぁ!!」

新八、「神楽ちゃん!!」

阿伏兎、「待っていたぞ!お前が来るのを!ちょうど腕一本じゃあ、ハンデが足りねぇと思ってたところだぁ!…くっ!?……理性どころか知性も吹っ飛んだか!?両手を失くせば、攻めも守りもままならねぇぜ!!………所詮、獣は獣でも、子ウサギか?C…はっ…!?D…おいおい冗談だろ?今のは結構マジだったんだぜ?おじさん、傷ついちまうわE」


神楽、「(にこやかに笑う)Cふふふふ…D…ふっ(ドス)E(体勢を変え強く)ふんっ!」

阿伏兎、「(攻撃を食らう)ぐあぁぁぁ!!」


新八、「圧倒している…歴戦の夜兎を神楽ちゃんが…神楽ちゃん…なのか?あれがF…あれが、僕らの知ってる神楽ちゃんなのか!?G」


阿伏兎、「Fぐはっ!!…Gちっ…ぬあ!?(刺さる)…(とどめ)ぬあっ…」


阿伏兎、「…くふふふっ、まいったねこりゃ…俺が解いた鎖に繋がれていたのは獣なんかじゃなかったらしい…化けもんだぜコリャ…(更に深く刺さる)ぐぅぅっ!…戦場では、迷ったものから死ぬと説教を垂れときながら、どうやら迷っていたのは俺の方だったようだ…お前さんを見てると、兄貴の面がチラついて仕方ねぇ、殺すがいい、本能の命ずるままに…どれだけ血に抗ったところで、お前は結局、兄貴と何も変わらねぇ、お前は結局、兄貴と一緒なんだ…血に従って殺せ、夜兎を誇って殺せ、俺たちの居場所は戦場しかねぇんだ、戦場で生き残るにはそれしかねぇんだ、それが、死ぬまで戦い続ける獣たちの宿命…(強く)夜兎の宿命よぉぉ!!!」

阿伏兎、「………ハッ!」

神楽、「H(狂気の叫び、*までずっと叫ぶ)」

新八、「H(神楽を抑える)」

阿伏兎、「…何の真似だ」

新八、「(耐えるような声でだんだん強く)お前の為じゃない…銀さんと…約束したんだ!…神楽ちゃんは僕が守る!!、僕が!神楽ちゃんを!…僕らが信じる神楽ちゃんを守るんだ!!…夜兎でも、イカれた兄貴の妹でもない!…ぶっきらぼうで、生意気で、大喰らいで…でもとっても優しい女の子…僕らの!大切な仲間を守るんだ!!お前なんかのために、神楽ちゃんの手は汚させはしない!!目を覚ませ神楽ちゃん!!君の敵は、僕らの戦う敵はこんなチンケな敵じゃ無い筈だ!!!…神楽ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!*」

阿伏兎、「……フッ…つくづく甘ったれた連中だ、言ったはずだぜ、戦場じゃあ殺すのを迷った奴から…I死んで行くんだってよぉ…!」

新八、「I(落ちて叫ぶ)ぎゃあああああああ!!」

阿伏兎、「(落ちながら)さて、ここでまた選択肢だ」

新八、「なっ!?(阿伏兎に情けで神楽と屋根側に落ちるように押される)」

阿伏兎、「鳳仙を殺さずに鳳仙に殺されるか、鳳仙を殺そうとして鳳仙に殺されるか…さて、どっちを選ぶ?」

新八、「(神楽と共に屋根に落ちる)ガッ!」

阿伏兎、「え?どっちも結局殺されるって?かたいこと言うなよ、たかがクイズだろ?」

新八、「(一人落ちてく阿伏兎を見る)なっ!?」

阿伏兎、「人生は重要な選択肢の連続だ、お前さん達の甘い選択肢でどこまで行けるか、やってみるがいい」

新八、「(助けられ一人落ちて死のうとする阿伏兎に)お前っ!!?」

阿伏兎、「言っただろう?俺は…共食いは嫌いなんだ…」




戻る